近年の『お墓の消費者全国実態調査(鎌倉新書)』によると、お墓選びで重視する要素の上位5位は、次のようになります。
「普通のお墓(一般墓所)が良い」、「負担にならないよう樹木葬が良い」など、お墓のタイプが希望に合致していることが最も重視され、次いでお参りのしやすさが重要だと考えられているようです。
また、別の調査では、希望するお墓のタイプは、一般墓所が約6割、樹木葬が約2割、納骨堂などその他が約2割。墓地・霊園までのアクセス時間は、平均でおよそ50分となっています。
また、園内の雰囲気も第3位にランクインしていることから、お墓を選ぶご本人のイメージに合った霊園・墓地であることも重要視されていることがわかります。
所有しているお墓を、処分したり撤去したりすることです。後継者がいなくなる、遠方のためにお墓参りをするのが困難といった理由から、墓所の管理者(継承者)が行うことが多いようです。
背景には、人口の都市への集中や少子高齢化で、既存のお墓を継承・維持できないという事情があり、墓じまいを選ぶケースが増えています。
墓じまいには、墓地埋葬法(墓地、埋葬等に関する法律)で定められた手続きが必要になり、お墓を管理する寺院や霊園による埋葬証明書や、記載した改葬許可申請書などを自治体に提出して許可を得る必要があります。
まずお墓がある市町村役場で、改葬許可申請書をもらいます。
お墓の管理主体に署名・捺印してもらう
お墓のある寺院や霊園に、改葬許可申請書へ署名と押印をしてもらうことで、埋蔵証明書を発行してもらいます。
閉魂供養をして、遺骨を取り出します。墓石の整理などは霊園や寺院に相談し、事前に業者に依頼しておきましょう。
新たな埋葬先が決まっている場合は、改葬先の霊園や寺院から、納骨許可書をもらいます。
まだ、新しい埋蔵先が決まっていない場合は、埋蔵証明書を大切に保管して置いてください。埋蔵証明書は、埋蔵先が決まった時点で必ず必要になります。埋蔵先が決まったら、納骨許可書をもらいましょう。
新たな霊園・寺院でもらった納骨許可書を現在の市町村役場に提出して改葬許可証を発行してもらいます。